【小物】『Quo Vadis』ってなんて意味?
『Quo Vadis.』
知ってる人なら「あぁ〜」って思うでしょうが、なんとなく最近「あれ?知らない?」っていう
シーンによくぶち当たったので書いてみることにします。「Quo Vadis(クォバディス)」と
は手帳(とそれに類する周辺アイテム)メーカーとして知られるフランスの企業です。
日本でもそろそろですかね、来年の手帳を買おうと伊東屋などに出かければ嫌でも眼に
入ってくるメジャーブランドだと思います。例えばイギリスのFILOFAX(ファイロファクス)
なんかに並んで有名な、という具合でしょうか。
んで、僕はこのQuo Vadisのシリーズの中の「Executive」というラインのバリアントを愛
用しています。まぁ要するに一週間が見開きで見れるのと、書き込むスペースが大きく、
「TODO」や「CHK-LIST」みたいなものを書き込む空間も残されている点が好きだ、と。
一時期いわいる「PDA」を使った事もあるんですけど、結局なじめず紙の「手帳」に逆戻り。
その際迷った揚句、若干ミーハーか、と思ったけれども使いやすさで「Quo Vadis」を選びました。
で、本題の「Quo Vadis」ですが、なんて意味?って感じですよね。こりゃー英語じゃない。
実はこれはこの手帳そのものの誕生に絡んだお話があるんですが、クォバディスジャパン
のウェブサイトを覗く限りは、要するにこういう事だそうです。……ポーランドの作家シェン
キェヴィチが聖ペテロ伝をモチーフに書き、ノーベル文学賞を受賞した歴史小説『クオ・
ヴァディス』に「Quo Vadis domine?〜主よ何処へ?〜」っちゅー一節があります。
つまりこの手帳は私達にラテン語で「あなたは、どこへ行くのですか?」「あなたのこれからは?」
「あなたのゴールは?」と問いかけてきている訳っす。そしてゴールへ僕達が進んでゆく手助けを
Dr.ベルトラミの開発したこの手帳がしてくれる、と。今では普通かもしれませんが、Quo Vadis
は世界で初めて、1週間を見開きページに機能的に集約しました。その他にも「Agenda Planning」
や「Dominant」といった機能を盛り込むことで限られたスペースながらも極めて使いやすい手帳が
出来上がった、という訳ですねぇ。
どうでもいいですが、普通に「あなたはどこへ行くのですか?」と聞く場合は「Quo Vadis Tu?」と言
います(たぶん)。ラテン語のYouにあたるのが「Tu」……じゃぁ、Iにあたる主格の人称代名詞は?
……そうですお馴染みの「ego」です。あらスッキリ。なんだかやっと出身学科が哲学科だった片鱗
がっ!(な〜んてな)。となると「利己的」ってな意味で使われる「エゴ(ego)」、我がままって意味の
「selfish」も分解すれば「self+ish」。「ish」は「〜っぽい」という意味を包含するのでいわば「自己っ
ぽい」となっちゃう。つまり自己=主体≒egoで結局同じ意味かーと、無意味に納得。selfishもegoも
現代では比較的「利己的」として解釈されてますよね。(いまいち何が言いたいか判らんが、言語は
繋がっていると……。)
話はズレましたが、なんだかんだウンチク垂れても、この手帳で一番気に入ったのはこの名前。
「これからどうするのですか?」手帳に予定を書き込むときに、未来のなりたい自分を想像しながら
一つ一つ、自己実現の計画を書き込んでゆく感覚を生んでくれる素晴らしいネーミングだと思いません?
Quo Vadis Tu?
niceデスネェ!
by mikake (2005-11-16 22:58)
niceデショウ!
by Yuba (2005-11-17 09:56)
やばい。買っちゃいそう。笑
by バサ (2005-11-18 06:51)
ほぅ・・・。名前にそんな由来があったとは!
20歳になった頃にこの手帳買いました。
ミーハー雑誌で紹介されていたので・・・(爆)
不順な動機で買ったから2ヶ月くらいしか使わなかったなぁ・・・。
来年はもっかい使ってみようかなぁ~。
by nishi (2005-11-18 12:07)